暗いお話第二弾

前回に引き続き暗いお話。

なんか最近「研究者」とは何だろうって考えてる。

何の分野であっても、興味のあることに対する愛が人間を研究に駆り立てるのだと小さい時から思っていた。それは自分が幼少のころに既に研究者になりたいと漠然と考えていたせいでもあるかもしれない。「自分は動物が大好きで、人間よりもコミュニケーションをとりやすいし、将来は彼らについてもっと知りたい」というごく自然な理由から生まれた夢だった。

現在は漠然とある動物について研究したいという目標はない。一歩間違えると初心に帰る可能性はあるが、もっと実用的なことに関する研究に携わりたいという方向に頭が向いている。はっきりいうと医薬系につながる分野である。

それでも生き物が好きだという性格は変わらないし、今まで積み重ねた動物関係の知識は膨大だしペットの量もキャパシティ越えギリギリだ。日々生活の中で生き物に接しているし、彼らなしで暮らすことは到底できない。

でも今周りにいる生物系研究者で、本当に生物が好きでその仕事を選んだ人間がいるだろうか。自分が知っている限られた分野の、限られた生物について限られた知識を持つ人物は沢山いるようだが、結局誰も生き物全般について理解していないし、興味もないようだ。

研究者って何なんだ。

なんで好きでもないし良く分からない生物の研究をしている人たちがいて、それに研究資金があつまるのか。

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この間なんとかセミナー(名前忘れた)っていうのが自分がいる研究室と他大学の同分野の研究室と共同であって、出たくなかったけど強制だったので出た。そもそもセミナーに出たくないっていうのがおかしいのだが・・・アメリカいた時は積極的に出てたよ。それくらい面白かったし清潔だったから。

修士~ポスドクレベルの人達の発表をきいたのだが、すごく驚いた。

まずプレゼンが下手・・・皆なぜかオーディエンスに背を向けて、パワーポイントが映し出されるスクリーンに向かってぶつぶつ発表している。聴き手に向かって発表していたのはイギリスの某大学から来たというポスドクとうちの研究室のポスドクのみだった気が・・・。

一番驚いたのが・・・殆どの修士、ドクターがオーディエンスの質問に答えられなかったこと。誰が代わりにこたえていたかというと、自分の研究室の教授。発表自体が棒読みだったし・・・皆ただ単に自分のボスがやりたい研究に労働力として使われているだけなのか。あなたたちは奴隷なのか?って思ってしまった。明らかにボスに決められたコースを、ボスに言われた通りに疑問も持たずに歩いてきている。なんでお金を払ってまでそんな道を歩むのだ。

悪いけど自分の研究室の修士以上の人間も同じレベルで、それがアメリカから戻って来た時一番ショックだった。思考回路が学部生と博士課程で変わらないなんて知らなかったし、博士課程の人間はそれなりに知識・経験を積み重ねているのだから、ボスの言いなりにならないだけの実力は持っているだろうと漠然と思っていた。

「博士をとるのに大した努力はいらないし、既にコースが用意されているから頭をそこまで働かせる必要がない」というのが実状のようだ。

全ての人がそういう道を辿るとは思わないが、そのようにして博士号をとった人間って一体・・・

彼らがやがてポスドクとなって「研究者」と呼ばれるようになるのだ。

「研究者」ってホントはなんなんだろう。

かなり血迷っている姉さんでした。

Tag:恐怖のけんきゅーしつ  Trackback:0 comment:1 page to top

Comment

sayaka URL|No title
#- 2009.11.07 Sat19:56
耳の痛い話です。
というか私は修士2年やってやっと同じようなことに気づきました。
これから修士に進む時点で虫取り姉さんがこのことに悩んでいるのは、むしろ大きなアドバンスな気がします。

日本での院生生活は、結局は教授からどんなテーマが回ってくるか、運次第な部分が大きいのかもしれません。
虫取り姉さんもよく悩んで志望研究室を決めたと思うけれど、好きなことじゃないことをやらされる可能性もある。
ボスのイエスマンに徹することで将来を固めようとするようなやつもいます。

でも、ものすごい知識量を積んでボスと対等に渡り合いながら自分で研究を組み立てている院生も少ないながらいます。
先生のいいなりじゃ絶対に博士とれない研究室もあります。

ボスのフィールドの研究をしなきゃいけないのはその研究室に配属された時点で仕方のないことですが、いいなりになるかどうかは、自分のスタンスにも影響されてくると思います。
言われたことだけ勉強して自分の研究分野だけ勉強しているのと、
専門以外の分野情報も取り入れようとするのとでは、ボスとの研究者同士の対話には雲泥の差が生まれるのではないかと。

あくまでも個人的意見ですが、何か参考になればいいなと思います。
同じことで悩む人は虫取り姉さんだけじゃないよ~
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